弁護士を頼もう
ほとんどの方は、日常生活で弁護士に何か依頼するようなことはないと思います。
実際にトラブルに巻き込まれ、いざ探さなければならないとなった時に、どのようにすれば良いのかわからない人も多いと思います。
- 「 事務所によって何か違いがあるのかな? 」
- 「 料金が高いんじゃないのかな、妥当なのかな? 」
などなど、疑問や不安が出てきます。
弁護士の探し方・選び方
弁護士を探す方法には いろいろなものがあります。
- 知人に紹介してもらう
- 弁護士会などで紹介してもらう
- インターネットなどで探す
といったところですが、いずれにしてもアポイントメントなしの飛び込みでの訪問は断られることもありますので、必ず相談の予約を入れるようにしましょう。
相談したからといって、その弁護士に依頼しなければいけないというわけではありません。
もし他にも相談したければ、「 もう少し考えます 」と言って帰り、じっくりと考えてから決めて構いません。
また、選ぶ際は以下のような点を重視して考慮されるといいかもしれません。
- 依頼したい案件分野に詳しいか?
- 弁護士として経験豊富か?
- 人柄はどうか?
- 自分との相性はどうか?
- 親身になってくれそうか?
あなたが抱えているトラブルの解決を依頼するわけですから、その分野に詳しいかどうか、経験豊富かというところは重要です。人柄や自分との相性も大事です。なぜなら信頼関係がとても大切だからです。弁護士はあなたの利益や権利を守るための大切な代理人です。相談する内容はあなたにとって大事なことですから、信頼できない人にお願いしてしまうと後になって不満や苛立ちが募ることにもなりかねません。
実際に話をして感じた直感を大事にするのが良いと思います。妥協して決めてしまうと、後々余計なストレスが生まれます。
また、親身になってくれそうかというところも重要です。案件を依頼した後でも、それ以外の事やそこから派生する別なトラブルが出てくることがあるものです。そんなときに気軽に相談できるビジネスライクではない雰囲気の弁護士であれば安心です。
弁護士に相談する際の注意点
相談する際の注意点としては、事実関係を隠さずに話すという事です。
弁護士は真実を知らないと的確な弁護活動ができません。あなたにとって都合の良いことだけを話して、都合の悪い事実を伝えないでいると、せっかくの強い味方が力を発揮できず、後で不利になってしまうことがあります。心情的に話したくないことであっても、そのことが重要なポイントになることもあるので、相談事に関係があれば話す必要があります。
弁護士には守秘義務があり、話したことが第三者に知られてしまうことはありません。
また、弁護士事務所に行くときには必要書類や、相談したい内容を詳しく書いたメモなどをあらかじめ用意しておくのもポイントです。弁護士への説明が要領を得ないと時間ばかりがかかってしまい、相談料が高くなるだけでなく的確なアドバイスももらえません。
次のようなことをメモ書きにして相談に臨むと良いと思います。
- トラブルの具体的な内容
- トラブルが発生した日時と場所、図など
- 相談するまでの経緯
- 今後どうしたいのか
あらかじめ何を用意しておけば良いのかを予約の際に聞いておくと良いと思います。
また、関係書類は全て見せるようにすることも大切です。たとえば、契約書や診断書といった関係資料です。裁判になると証拠の有無が判決を大きく左右します。どのような関係資料があり、それらの資料からどのような事実が証明できるのかなどを判断してもらうのは大事な相談内容です。
素人には法律的に重要な書類なのかどうかがわかりませんから、全て見せるのが無難です。
事故状況も図にして持っていくと伝わりやすいでしょうし、経緯も時系列で箇条書きにしたり、日記などを活用するのも良いと思います。
限られた時間の中で正確に効率的に伝える努力が必要です。
弁護士の探し方
法律事務所を検索するとその数の多さに驚くかもしれません。特に首都圏では大小さまざまな事務所があるので、どのように選べばいいか迷うと思いますが、
- 相談内容を専門にしている
- 経験が豊富
- 親身になってくれそう
- 地理的利便性
という点を重視して絞り込んでいくと良いと思います。面倒くさがらずに4~5つの事務所の弁護士と会ってみると良いと思います。
ひと手間惜しむと二手間も三手間も余計にかかります。ひと手間惜しむ理由もありません。
ほとんどの場合、弁護士はあなたよりも詳しいことでしょう。依頼する案件に詳しいかどうか、経験が豊富かなどということも、素人目にはなかなか判別付きません。それでも、直接会って話をしてみれば、感じることがあるはずです。インターネットや広告には良いことしか書いていないものです。ぜひ足を運んで会ってみましょう。
身体の調子が悪くなった時、たとえば、あなたはお腹が痛ければ眼科ではなく内科に行くでしょう。そして、その医者が「自分には合わないな」と思えば別な内科に行くと思います。
適切な専門科目に行き、さらに厳選するということは、あなたにとって必要なことです。
しかし、名医かつ自分に合う医者を探すのが大変なように、良き弁護士を探すのも大変です。Web サイトを運営していない事務所(規制解除されて久しい今時どうかと思いますが…)もありますから、法律事務所を案内してくれるサービスを使うと便利だと思います。
交通事故の相談についても案内しているので、こうした問題解決に詳しい法律事務所を比較的簡単に見つけることができます。
いろいろな要望にも応えてくれるので、相談したい希望のエリアや時間を伝えると最適なところを案内してもらえます。
相談日を土日にしてもらうことも可能ですし、夕方以降の時間に相談できるところも案内してくれます。
さらに、異性に話しにくい悩みのときは女性弁護士を探してもらったり、経験豊富な ベテランの先生を案内してもらったり元気な若手の先生を紹介してもらったりということも可能です。
法律事務所を探す際は、いきなり自分で探し始めずに、まずは案内サービスを利用すると良いと思います。
むしろ聞きたい、なぜ弁護士を使わないのか?
「弁護士に相談すると相談料がな~」と気が引けてしまう方も多いと思いますが、そういう方にお聞きしたいのは、具体的にいくらかかるかご存知ですか?という事です。
「何となく高いんじゃないか」という思い込みだけで行動しないでいる方は、結果として自分自身に損をさせてしまっています。
また、その費用をもったいないと考えるよりも、相談することで精神的な負担を減らし、今後どのように対処すべきかを知る費用と考えた方が良いと思います。
なぜなら、交通事故の場合、
一度示談が成立してしまうと後から痛みが出てきても 請求 することは困難だからです。
重度の後遺障害が残るような場合でも、加害者側の保険会社はあなたが納得できるだけの損害賠償金を払ってくれるとは限りません。相手はビジネスを行っているのであり、あなたを助けるためにそこにいるわけではないのです。口ではものすごく同情してくれますが、妥当な金額を提示してくれるわけではありません。繰り返しますが、相手は仕事でやっているのです。
一人で悩み精神的も追い詰められてしまうよりも、一旦はとりあえず弁護士に相談して、専門家の観点からどのような解決策があるのかを助言してもらうのが王道です。
また、何かあればいつでも弁護士に相談できるという状況を作っておけば、無用な精神的負担も減ります。
下手に素人がやるよりも弁護士に交渉を依頼した方が有利ですし、弁護士から提示された選択肢の中からどれを選ぶのかはあなたの自由なわけですから、弁護士からもらったアドバイスをもとに自分で対処する選択をしても問題ないわけです。そうした判断や選択のできる精神状態でいられる余裕も生まれます。
実際に相談してみると、見えなかった解決の糸口が見えてくるということもありますし、どのように行動すればよいのかがわかってくると、気持ちも軽く前向きになれると思います。
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