物損について
『 交通事故での物損の慰謝料について理解してみよう 』
交通事故に遭うと、大切な 車やバイク ・ 洋服 ・ バッグ などを傷つけられて、ひどく落ち込むことがあります。
あなたにとっては とても大切なモノなので、小さな傷がついただけでも とても気になることもあるわけです。
さらに、車 や バイク だと高額の修理代が必要になることもあり、心に受けた傷も大きい・・・と感じるかもしれません。
そんなとき、物損でも慰謝料が取れるのでしょうか?
物損に対しての慰謝料は取れるの?
→取れません。
なぜなら、慰謝料というものは 人身事故で発生した損害のみ 認められるものだからです。
つまり交通事故によって怪我や死亡、後遺障害が発生した場合のみ認められるということです。
物損事故でも、大切な物を壊されたり、取り替えのきかないものだったりすると 「 慰謝料を請求したい… 」 と思われるかもしれませんが、残念ながら 慰謝料請求 は認められないので注意しましょう。
ただし、物を壊されたことに対する、損害賠償請求 はできます。
損害賠償とは、壊れたものについて弁償 してもらうということです。たとえば、
- 修理可能な場合は 修理代
- 廃車の場合は、車の 買い換え費用
- 車が使えなかった期間の 営業補償 ( 代車代 )
などを相手方に請求することができます。
しかし、物損に対する 損害賠償額 は少ないことが多いようです。また買い替え費用についても、大きく減額されることがあります。
なぜなら、この額は新品の価格ではなく、事故直前の マーケット価格 ( 時価 ) で評価されるからです。
たとえば、あなたが中古車を 50 万円で買ったとしましょう。3 年ほど乗ってから、事故に遭い修理するとなった場合は、現在その車が市場で どれくらいの価値があるのか という基準で賠償額が決められます。
ここでは 3 年という時間が経過しているわけですから、購入時の 50 万円という価値が 5 年分減ってしまうことになります。
そのため、損害賠償額は思っていたよりも少ないことが多いですし、修理してしまうと修理代の方が高くついてしまうこともあります。
もし相手の提示した金額に納得がいかないときは、単に 「 安すぎませんか? 」 と主張しても聞き入れてはもらえません。
なぜなら、相手を納得させるには、それなりの理由 ( 証拠 ) が必要だからです。
つまり、自分でマーケットの価格を調べて、できるだけ高い金額を見つける 必要があるということです。
どのように市場価値を調べるの?
一般的には、中古車買取店を一軒一軒回って、査定額を調べる ことになります。
この査定額は お店によって違ってくることがあるので、複数の店舗に査定をしてもらい、一番価格の高いものを使うと良いかもしれません。
しかし、仕事が忙しくて こうした時間が取れないという人も多いと思います。もし時間ができたとしても、怪我の為に移動が思うようにいかないなど、結構な手間がかかるので大変です。
車の一括買取査定
これはインターネットを使い複数の 自動車買取業者 に、あなたの車の査定を依頼できるというものです。
車種 や 色、製造年度 など必要事項を記入して送ると、複数の業者からの査定額を まとめて知ることができます。つまり、あなたの車が、市場で どれくらいの価値を持つのかを簡単に把握することができる ということです。
実際に家まで来てもらって、細かくチェックしてから買取価格を査定してもらうような出張査定というものもあります。
相手方 ( 加害者 や 被害者 ) の方と交渉をする際にも、こうした客観的な細かいデータがあると、感情的になることもなく冷静に問題解決に望むことができると思います。
また、買取業者から提示された金額が納得できるものであれば、後日、余計な手間と時間をかけずに車を手放すことも可能です。ストレスなく済ませられるという点でもメリットは大きいと思います。
私がバイクを処分した時は、事前にインターネットで一括査定をして、だいたいの価格を把握してから買い取り業者に出張査定に来てもらいました。
出張査定際は、「わざわざ来てもらって悪いな」という気持ちがわき、「少々足元見られても買い取ってもらおうか」と思ったりもしました。
しかし、業者は業者で「せっかく出張してきたからには空振りにならないようにしたい」という思いもありますので、簡単に成約せずに納得いく説明をしてもらうことが肝要です。
私の場合は少し数字をきれいにして高めに買い取ってもらえました。
事故後の処理はいろいろと大変ですが、諦めずにきちんと対応しておくと 後々後悔することも少ないと思います。
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